わが家のお風呂のカラリ床は、普段掃除をしていても、だんだん黒ずんだ汚れがうっすら付いてきて、ブラシでこすっても、なかなか落ちないのが悩みです。
黒ずみの掃除方法を調べてみると、いくつかありますが、その中の一つで『シールはがしを床にスプレーする』は10年くらい前に一度だけやってみた事があります。
確かに、この方法は強力で、黒ずみもよく落ちるのですが、ニオイがきつく、家族から苦情が出たので、以後はやっていません。
そこで、他の方法で簡単で安全にきれいになる掃除方法がないか調べてみると、「クエン酸」と「重曹」の併用が良いと知りました。
実際に試してみて、黒ずみがよく落ちることを確認しましたので、簡単な手順をご紹介します。
シールはがしはお風呂の床の黒ずみが落ちるけれど、使用は危険
お風呂の床の黒ずみが落せるというシールはがし。
過去に一度だけ試してみしたことがあります。
ニオイのきつさにガマンしつつ、簡単にきれいになってくれて嬉しかった記憶があります。
しかし、換気扇をずっと回して窓を開けていたのにも関わらず、数時間たったお風呂に入った主人から「変なニオイがする!」と言われ、その後の使用は断念しました。
今改めて自宅のシールはがしの注意書きを見ると、『アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ』、『臓器の障害』、『水生生物に極めて有毒で長期の影響が出る』と記載されています!
やはり、本来の用途に少量使用する分には良いですが、お風呂場の床という広い範囲で使用し、しかも水に流す、という行為は人体にとっても危険ですし、環境を壊しますね…。
安易に使用した事を反省し、現在家に置いている重曹やクエン酸できれいにできないか調べてみる事にしました。
お風呂場につく汚れ:主に水垢と石けんカス
カビ以外のお風呂場につく汚れは大きく分けると、『水垢』と『石けんカス』になります。
水垢:アルカリ性の汚れ
水垢は主に鏡や蛇口などガラスや金属に付く白っぽい汚れで、水道水中のカルシウム・マグネシウムが水が蒸発した後に残ったもので、アルカリ性の性質を持っています。
こちらはクエン酸で汚れを落とす方法が有名ですね。
石けんカス:アルカリ性と酸性の汚れ
石けんカスは主に浴槽や洗面器、風呂イスや床につくうっすら黒っぽい(素材が黒っぽい場合は白っぽく見えます)汚れで、水道水のカルシウム・マグネシウムと皮脂汚れ・石けんに含まれる脂肪酸が結合したものです。
こちらはアルカリ性(カルシウム・マグネシウム)と酸性(皮脂・脂肪酸)の二つの性質を持っているようですね。
※参考: 浴室の汚れ~水アカ・石けんカスとは?
以前、お風呂の床の黒ずみは皮脂汚れだから、酸性の汚れに違いないと思い、セスキや重曹で掃除をしてみたものの、イマイチ汚れ落ちがよくありませんでしたが、水道水のミネラル分が原因だったのですね。
そこで、
- クエン酸(酸性)で石けんカスのカルシウム・マグネシウム(アルカリ性)を落とし、
- クレンザー効果があり、酸性の汚れに効果のある重曹(アルカリ性)で皮脂・脂肪酸(酸性)の汚れを落とす
という方法で掃除をする事にしました。
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クエン酸と重曹の使用上の注意
注意
- 有毒ガスが発生しますので、クエン酸は絶対に塩素系の洗剤と混ぜないようにして下さい。
※主にキッチンハイターやカビキラーなど『混ぜるな、危険』と記載されている洗剤です。 - クエン酸、重曹はコンクリート、大理石に使用すると劣化しますので、使用は避けて下さい。
- 安全性が高いと言われているクエン酸や重曹も、直接さわると肌荒れを起こす可能性がありますので、ゴム手袋を使用するようにして下さい。
- クエン酸、重曹ともに目に入った場合は流水で十分洗眼して下さい。また、痛みが残る場合は医師の診断を受けて下さい。
お風呂の床の黒ずみ(石けんカス)をクエン酸と重曹できれいにする手順
わが家のお風呂のカラリ床です。
うっすら黒ずんでいます。
1.クエン酸を散布し、石けんカスのミネラル分を分解
まず、汚れの部分にクエン酸をまんべんなく散布します。
霧吹きでクエン酸を湿らせます。
この時、ゴム手袋やタワシで汚れとよくなじませるといいと思います。
1、2分ほど放置すると、ぬるぬるしてきて、汚れがはがれやすくなります。
あまり長く置くと素材の傷みが心配なので、数分ほどにします。
2.重曹を散布し、クレンザー効果で汚れを落とす
そこに重曹を散布します。
化学反応で泡が発生しますが、これは二酸化炭素なので吸い込んでも無害です。
重曹の研磨作用を利用して、ブラシで汚れをこすり落とします。
最後に、ぬるつきが消えるまで、シャワーでクエン酸と重曹をよく洗い流します。
ビフォー
アフター
少しわかりにくいですが、タイル模様の黒ずみがきれいに落ちました。
気のせいなのかもしれませんが、この掃除方法を行った後は、お風呂の床がさらに明るくなるような気がします。
また、一日の最後に前記事のお風呂の床ブラシ でこすり洗いをしておくと、汚れがつきにくくなったように思うので、今後もカラリ床をきれいにキープできるように心がけていきたいと思います。
ご参考になれば幸いです。