
お米に付く虫について
毎日私たちがおいしく食べているお米。
もし米びつの中に「虫」を発見してしまったら?
きちんと米びつにお米を保管しておいても、虫がわいてくることがあります。
初めて米の虫を見た方はショックでどうしたらいいかわからなくなるかもしれませんね。
お米につく虫はどんな種類?
虫がつく原因は?
駆除方法は?
虫のついたお米は食べられるの?
など、お米につく虫についての疑問や予防法についてご紹介します。
目次
お米につく虫の種類
お米の害虫は主に「コクゾウムシ」と「ノシメマダラメイガ」です。
コクゾウムシ

コクゾウムシ
成虫
- ゾウのような長い口が特徴の黒い虫。
- 体長:2.9~3.5mm
お米に穴を空けて産卵していく。 - メス1匹の産卵数は200個以上。
幼虫
- 白いウジ虫のような形体。
- お米の中で米を食べ、蛹から羽化後に米の外に出る。
- 20℃以上の環境では1ヶ月ほどで成虫になる。
ノシメマダラメイガ
成虫
- 羽の根元から半分が灰色、半分から先が赤褐色をしている蛾。
- 体長:7~8㎜
- お米や穀物などの表面や周辺に産卵する。
- メス1匹の産卵数は200個以上。
幼虫
- 薄黄色またはピンク色のウジ虫のような形体。
- 食品を食べながら糸を吐いてお米で巣をつくり蛹になり羽化する。
- 20℃以上の環境では1ヶ月ほどで成虫になる。
- 米や菓子の袋を食い破る力を持つ。
お米に虫がわく原因
お米に虫がわいてしまう原因は、下記になります。
虫はとても小さく、気を付けていてもいつの間にか侵入・産卵されてしまうことがあります。
- 米袋に梱包される前のお米に虫の卵が産みつけられていた。
- 米袋の通気穴のすき間からコクゾウムシの成虫が侵入した。
- メイガの成虫が家の中で産卵し、孵化したメイガの幼虫が米袋を食い破って侵入した
お米についた虫の駆除方法

お米に付いた虫の駆除方法
お米の虫を見つけた場合、目で見える場合の駆除方法は下記になります。
- 屋外で広げた新聞紙の上に米を置いて成虫を逃がす。
- 幼虫が巣を作っている丸く固まった米は除去する。
- 米を数日間冷凍するその後、虫を取り除く
(※お米の品質が下がる恐れあり) - 60℃以上の高温で数分間米を熱する。その後、虫を取り除く
(※お米の品質が下がる恐れあり) - 成虫は産卵させないように、見つけ次第、掃除機で吸うか殺虫剤で駆除する。
- 虫がいたお米の保存容器はきれいに洗浄する。
- 虫を見つけた場所のお米はすでに卵や幼虫がいる可能性が高いので、なるべく処分する。
参考サイト:
農研機構:家庭で発生した食品害虫の殺虫方法>>
虫がついたお米は食べられるの?
虫がついていたお米、処分してしまうのは勿体ない、捨てたくないという場合、もし食べても害はないのか不安になりますよね。
結論からいうと、虫がついていたお米は食べられます。
公の機関にも健康被害の報告は今までされていません。
もし、今後も虫のついていたお米を食べたい場合は、冷蔵庫など虫の活動が低下する10度以下の環境でお米を保存し、食べる都度よく洗浄するのが良いでしょう。
参考サイト:
農研機構:健康被害>>
お米に虫を寄せ付けないための対策

お米に虫がつかないようにする対策
せっかく食べるお米は虫がつかないようにすることが一番ですよね。
お米の虫はとても小さく見つけづらいので、ちょっと油断したら虫がわいてしまうことがあります。
虫がわかないための予防対策をご紹介します。
お米は密閉性のある米びつや保存容器に入れる
お米につく虫はとても小さく、米びつのすきまから中に入り込んで産卵します。
また袋に入ったままのお米もメイガの幼虫はビニールを食い破って中に入ってしまいます。
お米を購入したら早めに密閉性のある米びつや保存容器に移しましょう。
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米びつはお米の交換のたびによく洗う
また、米びつに新しいお米を入れる時は、米びつの中をしっかり洗い、目に見えない卵や虫を取り除きます。
桐製などの洗えない米びつは固くしぼった布で丁寧に中を拭き取り、陰干します。
お米は冷蔵庫の中に入れて保管する
お米につく虫は気温が20℃以上になると活動が活発になり、低くなると活動が低下します。
お米を冷蔵庫に保管しておくと、すでに虫や卵がついていても増えることがないので、お米は冷蔵庫での保管がおすすめです。
こちらのページで冷蔵庫に保管できる米びつをご紹介しています。
米びつに虫よけを入れておく
スペースの事情でお米を冷蔵庫に保管できないこともありますね。
その場合には、米びつに虫よけを入れておくのがおすすめです。
お米の虫よけには「唐辛子」、「ニンニク」が効果的です。
ガーゼかお茶パックの中に入れた唐辛子や皮をむいたニンニクを米びつの中に入れておきます。
市販の虫よけもあるので、唐辛子やニンニクが手に入らない方はこちらを購入しても良いでしょう。
まとめ
お米につく虫をつかせない、わかせないための対策をまとめると下記になります。
- 虫をお米に入れない(密閉容器に移す)
- お米の周りを清潔に保つ(米びつや周りの清掃)
- 虫を活動させない(気温の低い場所で保管)
- 虫よけを入れる
ご参考になれば幸いです。
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